包茎手術を考える場合、男性専用の美容クリニックで包茎手術を受けるか、それとも地元の一般病院で包茎手術を受けるのか、どちらが良いのか悩む時があるかもしれません。
このページでは、包茎手術を一般病院でおこなう時のメリットとデメリットについて詳しく解説します。
一般病院で包茎手術は受けられるのか?
包茎手術は地元の一般病院でも受けることができます。
ただし、歯の治療は歯科医院や口腔外科のある病院で受けるのと同じように、包茎手術を受ける場合も専門分野に適応した病院に行く必要があります。
包茎手術を受ける場合は、「泌尿器科」という下半身の陰部を扱う専門分野になるので、泌尿器科のある病院で包茎手術を受けることになります。
泌尿器科の病院はどこにでもあるのか?
泌尿器科という専門分野は、外科や内科と比べると認知度は低く、病院の数も少ないのが現状です。
しかし、病気やケガなどのトラブルで泌尿器科を受診する患者さんは非常に多くいるので、全国の主要な都市や地域には必ず泌尿器科の病院があります。
泌尿器科の病院が自分の家の近くになくても、住んでいる地域に泌尿器科の一般病院は必ずあるので、探してみるのが良いと思います。
一般病院でおこなう包茎手術のメリット
地元の一般病院で包茎手術をおこなった患者さんは、全国にたくさん存在します。
それは、泌尿器科のある一般病院で受ける包茎手術には、いろいろなメリットがあるからです。
泌尿器科のある一般病院で包茎手術をおこなう場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
この章では一般病院で包茎手術をおこなう場合のメリットについて解説します。
「メリット1」包茎手術を一般病院で受けると保険が利用できる
一般病院で受ける治療に関しては、加入が義務付けられている国民健康保険の利用が可能です。
包茎手術においても保険が適用されるので、非常に大きなメリットと言えます。
保険を利用することで、保険が利用できない専門のクリニックで包茎手術を受けるよりも非常に安価に手術を受けることができます。
ただし、すべての包茎手術が保険適用の対象になっている訳ではありませんので注意が必要です。
この部分に関しては、下の別の章で詳しく解説します。
「メリット2」一般病院の包茎手術は自己負担が安い!
泌尿器科のある一般病院で包茎手術を受けると、保険の適用によって自己負担が少なく、かなり安い費用で包茎手術を受けることができます。
安い費用で包茎手術が受けられることは、一般病院で包茎手術を受ける場合の最大のメリットと言えます。
現在の日本の保険の制度では、6歳から70歳未満の人は所得に関係なく、治療費の3割負担が原則です。
一般病院で受ける包茎手術の自己負担額は、各病院によって多少の違いはありますが、初診料から手術費用、そしてアフターケアの薬代など全てを含めると、おおよそ3万円から5万円ほどが相場になっています。
「メリット3」地元の一般病院で包茎手術を受けると通院が楽
患者さんの住む地元の一般病院で包茎手術を受けた場合、通院するの楽になります。
病院が遠く、通院に時間がかかることは患者さんにとってストレスになるので、近くに包茎手術が受けられる一般病院がある場合は、非常に大きなメリットになります。
「メリット4」包茎治療専門の一般病院が増えてきている
近年になって、包茎手術などを得意とする、泌尿器科専門の病院が増えています。
包茎治療だけでなく、亀頭拡大やパイプカットなど、陰茎部分の手術を専門におこなう病院も増えてきました。
専門とは言っても一般病院と全く同じなので、保険を利用して安く包茎手術を受けることができます。
男性専門の美容クリニックと全く同じではありませんが、完全な予約制で、他の患者さんと顔を合わすこともなく、また男性スタッフだけで対応している病院もあるようです。
一般病院でおこなう包茎手術のデメリット
泌尿器科のある一般病院ではなく、費用が高額であっても男性専門の美容クリニックで包茎手術を受ける患者さんが非常に多くいます。
それは、一般病院で包茎手術をおこなった場合、患者さんにとって嬉しいメリットばかりではなく、様々なデメリットがあるからです。
この章では一般病院で包茎手術を受けた場合のデメリットについて解説します。
【デメリット1】一般病院の包茎手術は仕上がりが綺麗にならない!
泌尿器科のある一般病院で包茎手術をおこなった場合、陰茎の仕上がりが綺麗にならない場合があります。
仕上がりが綺麗にならないとは、具体的にどのような状態になるのか?主な状態を以下にまとめてみます。
●包茎手術の跡がはっきりと残ってしまう
包茎手術は、先端の亀頭部分を覆っている、余分な包皮を切除する施術です。
包茎手術をおこなったことで、陰茎の中央部分に縫合の跡が残る場合があります。
また縫合部分が段差になったり、いびつな形になる場合もあります。
●ツートンカラーになってしまう
包茎手術によって余計な包皮を切除したことで、綺麗な皮膚と、それまで見えていた皮膚の色の違いが明確になることをツートンカラーという言い方をします。
インターネットの口コミなどを見ると、包茎手術によってツートンカラーになるケースは多々あるようです。
そしてツートンカラーを治すために、男性専門の美容クリニックで再手術を受ける患者さんがたくさんいます。
若い頃に他の病院で手術した部分が、ツートンカラーになってしまったので再手術をお願いしました。
泌尿器科のある一般病院で包茎手術を受けると、どうして仕上がりが綺麗にならないことが多いのでしょうか?
その理由は単純で、一般病院による包茎手術は、陰茎の「デザイン」を優先しないことが多いからです。
一般病院でおこなわれる包茎手術は、陰茎の「見た目」よりも、余分な包皮を切除して亀頭を露出させて、陰茎の「機能」を優先する手術だからです。
【デメリット2】一般病院では、他の患者さんと顔を合わす!
包茎手術のために一般病院に行くと、他の患者さんと待合室や病院内で顔を合わすことが多々あります。
予約制の病院であっても、他の患者さんと一緒になることがあります。
泌尿器科の一般病院は、身近に存在する歯科医院などのほとんど同じ、と思った方が良いかもしれません。
包茎手術は非常にデリケートな施術なので、他の患者さんと顔を合わすことは非常に大きなストレスになるかもしれません。
【デメリット3】一般病院では、女性スタッフが対応することが多い!
一般病院では、看護師などのスタッフは女性が当たり前、と思った方が良いかもしれません。
受付の対応も女性スタッフだったり、治療の助手なども看護婦さんが行う病院が多いです。
包茎で悩む男性にとって、女性スタッフとの関りは非常に大きなストレスになるかもしれません。
一部の泌尿器科専門の病院は、男性スタッフだけで対応している、というのをネットで見たことがあります。
しかし、一般病院で働くスタッフに女性がいるのかどうかを調べることは、極めて難しいことです。
「デメリット4」包茎治療専門の一般病院がまだまだ少ない
上記のメリットと矛盾しますが、泌尿器科専門の病院が増えてきていることは事実ですが、まだまだ絶対数は少ないのが現状です。
男性専用の美容クリニックと同じような泌尿器科専門の病院が、地元に存在するかどうは、調べる必要があります。
「デメリット5」一般病院では無料の相談やカウンセリングがない
男性専門の美容クリニックでは、無料相談や無料のカウンセリングを実施しているクリニックが非常に多いです。
しかし泌尿器科の一般病院では、無料の相談やカウンセリングが受けられるシステムはまず無い、と言って良いでしょう。
一般病院の場合は、初診料が最初にかかるのが一般的です。
また、男性専門の美容クリニックの場合は、無料の相談やカウンセリングを受けてみて、自分にあったクリニックを探すことが可能ですが、一般病院の場合はそれがなかなかできません。
「デメリット6」一般病院の包茎手術は何度も通院する必要がある
男性専門の美容クリニックで包茎手術を受ける場合、最小で1度の通院で終了します。
事前に無料の相談やカウンセリングを予約することで、初診のその日のうちに包茎手術を受けることができます。
そして、包茎手術後の抜糸が必要のない縫合糸(自然と溶けて皮膚に馴染む糸)を使った包茎手術の場合は、術後に通院する必要がありません。
一般病院で包茎手術を受ける場合は、初診日にいきなり包茎手術をやってくれる病院はまずない、と思った方が良いでしょう。
包茎手術の予定を入れて再来院するのが一般的です。
そして包茎手術が終わった後は、1週間から2週間の間に、手術の経過観察のために診察を受けることも一般的です。
従って、一般病院で包茎手術をおこなう場合は、3回ほどの通院が必要になります。
一般病院で包茎手術を受ける際の注意点
地元に包茎手術が受けられる一般病院があるからと言って、誰でも気軽に保険を利用して安価に包茎手術が受けられる訳ではありません。
この章では、一般病院で包茎手術を受ける際の注意点を解説します。
一般病院の包茎手術は、保険が適用されない場合もあるから要注意!
包茎には種類があり、保険が適用される包茎と、保険が適用されない包茎があるから注意が必要です。
包茎は主に、真性包茎、カントン包茎、仮性包茎の3つに分類されます。
いずれの包茎の場合も、泌尿器科のある一般病院で手術を受けることができますが、仮性包茎の場合は、保険を利用して安価に包茎手術を受けることは、まずできません。
仮性包茎の場合は、治療費用はすべて自己負担になる、と理解しておく必要があります。
仮性包茎は何故、保険の適用がないのか?
仮性包茎の場合は、亀頭部分が包皮で覆われている状態ですが、排尿や性行為において、機能面で特に問題になることは滅多にありません。
従って、泌尿器科の一般病院では、病気などの疾患として扱われることがないので、保険を利用した包茎手術ができないのです。
一般病院で保険が適用されるのは、真性包茎とカントン包茎
泌尿器科のある一般病院で、保険を利用して包茎手術が受けられるのは、一般的に真性包茎とカントン包茎の2種類になります。
真性包茎とカントン包茎は、排尿や性行為において、痛みを伴う場合があるなど、機能面で問題になることが多々あります。
そのため、真性包茎とカントン包茎は、病気などの疾患として扱われ、保険を利用して包茎手術を受けることができるのです。
例外的に、仮性包茎の状態であっても、保険を利用して包茎手術が受けられる場合があります。
亀頭が露出していても、亀頭の下部で包皮が癒着していて、包皮を全部めくることができない場合です。
無理に包皮をむこうとすると、痛みを伴うこともあります。
この場合は仮性包茎ではなく、真性包茎と判断されることがあるようです。
陰茎の状態は自分で判断するのではなく、病院やクリニックで相談したり、無料のカウンセリングを受けて、正しく理解することをおすすめします。
包茎に関しては、別のページで詳しく解説しているので、そちらもご覧ください。
一般病院でおこなう包茎手術のメリットとデメリットについてのまとめ
一般病院でおこなわれる包茎手術には、メリットもデメリットもいろいろあることが理解できました。
一般病院での包茎手術は、保険を利用することで自己負担を軽くすることができますが、デメリットが多く、いろいろなリスクがあることを十分に受け入れる必要があります。
多くのリスクが負担になる場合は、地元の一般病院ではなく、男性専用の美容クリニックで包茎手術をおこなうのが最も賢明な選択です。
何故なら、実績のある美容クリニックで包茎手術を受けた方が、一般病院よりも満足できる綺麗な仕上がりになるからです。
また、一般病院で包茎手術を受けた患者さんの中には、見た目が悪いことが理由で、美容クリニックで再手術するケースが非常に多いことも理解する必要があります。
男性専用の美容クリニックでおこなわれる包茎手術は、一般病院に比べると高額になりますが、再手術のこと等を考慮すると、決して高い手術費用ではない、という言い方もできます。